【柔道整復師が解説】柔道整復師の平均年収は○○万【年収を上げる方法】

餅雄

皆さんこんにちは角餅雄です。
今回は、柔道整復師の平均年収や年収を上げるにはどうすればいいのかについてお話しします。

この記事を読まれているということは、

これから柔道整復師を目指そうとしている方や、現在柔道整復師として働いていてお給料に不満がある方が多いと思います。そんな方に向けてお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!

この記事を書いている角餅雄は、

社会人から柔道整復師の専門学校に入学、資格取得後整骨院で院長などを経て現在は整骨院兼整体院として独立しています。

目次

タイプによってばらつきがある

平均年収を語る前に、そもそも接骨院(整骨院)には3つのタイプがあるというお話をしておこうと思います。世の中やネット上では接骨院(整骨院)とひとくくりで考えられていますが、実際には業務内容などが微妙に異なります。

そのため想像していたよりも稼げなかったり思っていた仕事内容と違ったりして、【柔道整復師 後悔】や【柔道整復師 やめたい】といった言葉で検索されやすいのだと思います。

この3タイプを知っていることで、そういった就職や転職した際のミスマッチを減らせればと思います。

接骨院(整骨院)の3タイプ

保険型

保険型とは健康保険等で患者さんのケガを治す接骨院(整骨院)です。昔ながらの町中にある接骨院(整骨院)はこのタイプ。近年はケガ自体も整形外科で治療する場合が増えているためよほど有名でない限りは保険のみで食っていくのはかなり厳しいです。

保険+自費型

保険+自費型は保険型と自費型のハイブリットです。健康保険での施術がメインですが、施術できる幅を広げるために+αで自費施術(保険が適応されない施術)を行います。この3タイプの中ではこれが一番多いタイプです。うまくいっているところといっていないところがとても分かれます。ですが、うまくいっていないところは求人を出す金銭的な体力がないイメージです。

自費型

最近増えてきている自費型です。自費施術メインですがケガの保険診療も行っており、自費と保険の割合は9:1ぐらいのタイプです。駅前や目立つ看板が出ているところはだいたいこのタイプです。このタイプは多店舗展開しているケースが多く院長をやれる可能性も高いです。儲かる仕組みがちゃんとしているので、金銭的にも求人を多く出す傾向があります。

柔道整復師の平均年収は?

柔道整復師は接骨院(整骨院)だけではなく、整形外科や介護施設で働くこともできますが、今回はあくまで接骨院(整骨院)に勤務した場合の平均年収となります。

柔道整復師の一般的な平均年収

柔道整復師の年収は約280万~400万ぐらいです。

正直多くもなく若干低いかなといった印象かと思います。ですが、これはもちろんすべてのタイプを合計した平均値となります。加えて勤務年数や役職によっても大きく違ってきますので、今度はタイプ別に1年目の平均年収をみていきましょう。

タイプ別1年目の平均年収

保険型

平均年収 190万 (給料15~18万)

保険+自費型

平均年収230万 (給料18~20万)

自費型

平均年収264万 (給料20~24万)

役職・勤務年数別の平均年収

保険型

1年目  平均年収190万 (約15~18万)

2年目~ 平均年収230万 (約16~22万)

保険型は基本的に院長先生がいてその下で修業のような感覚で働くイメージです。THE職人の世界といった感じですね。ですので、基本的に役職が付いたり、お給料が上がることはありません。だからこそ柔道整復師は給料が安いと言われがなのだと思います。

これはなぜかというと、柔道整復師は独立する前提だからです。そのため修業期間はひたすら技術を磨いていくといった期間になります。

正直おすすめはしません。理由としてそもそも外傷自体接骨院(整骨院)に来るケースが減っているうえに、競合が多いので、技術だけでは食っていけないからです。保険型で技術を磨いたとしても、独立してから相当な努力が必要になります。

保険+自費型

1年目   平均年収230万 (約18~20万)

2年目~  平均年収260万 (約18~25万)

院長    平均年収380万 (約28~35万)

保険+自費型は、保険型よりもお給料は良い傾向にあります。ですが、多店舗展開していない場合は基本的に院長になることはできませんし、給料も頭打ちになります。ここもあくまで、独立を前提としているので技術を磨きお金をためていく期間となります。

自費型

1年目   平均年収260万 (約20~24万)

2年目~  平均年収290万 (約20~28万)

院長    平均年収390万 (約30~35万)

管理職   平均年収450万 (約35~40万)

大手で自費型だと給料は良いです。接骨院(整骨院)というビジネスは一人の施術者がいくらで、何人施術できるかというビジネスモデルなので、大手で多店舗展開を進めているところは分母が増えるため利益が大きいです。

加えて仕入れなどもかからないので、コストは人件費と固定費だけです。ですが、より儲けるには店舗数を増やすしかないというのが切実なところです。そのためお給料を多く払ったとしても人材を確保しておきたいというのが本音です。

基本給は確かに高いのですが、売り上げを伸ばさないとお給料もそこまで伸びないということもありますし、院長になることも難しい場合がほとんどです。ただ年数が長いだけで昇給ということはほぼないので、それなりに努力する必要があります。

ちなみに、役職が上がるとやることはめっちゃ増えます。管理職であるマネージャークラスまで行くと施術をしている時間が無くなるくらい別の仕事が降ってきます。お給料はいいですが、肉体的にも精神的にもしんどくなってきます。

これらはあくまで一例です。実際に働く場所によっては大きく違う可能性もありますので参考程度にご覧ください。

年収を上げるには

はっきり申し上げると年収を上げるには2つの道しかありません。

転職か独立です

今現在保険型や保険+自費型で働いているのであれば、今働いている院が店舗を拡大していく以外に給料が上がる見込みはありません。先ほども書きましたが、これらのタイプは独立する前提で働くべきであり、一生ここで頑張るというのは金銭的にあまり幸せになれないかもしれません。もちろん人間関係が良いとか、今の院が好きというのであればそれも幸せの形ですので、良いとは思います。

転職の場合

転職の場合は店舗を拡大しているところを狙いましょう。

なぜかというと、店舗を拡大する際には、柔道整復師施術管理者が必要だからです。細かいことは抜きにすると、柔道整復師がいないと接骨院を運営できないので多店舗展開を進めている会社からすればとにかく欲しい人材ですので求人も多いです。

加えて、多店舗展開をしていくということはそれに比例して院長も増えていきます。そのため、院長経験も積めますしお給料も上がります。このタイミングで独立をする人も多いですが、転職した会社が好きな場合や、仕事にやりがいを感じている場合は無理に独立する必要もなく、そのまま院長の上の管理職(マネージャー)を目指すことで、さらにお給料を上げることもできます。

しかし院長や管理職になれるのは当然ですが実力があってこそです。なれる確率も高いですが、それなりに競争も激しいのが正直なところ。ここでいう実力というのは、技術力だけではありません。患者さんへの対応力であったり、もっと言ってしまえば売り上げを出せるということがかなり重要視されます。もともと保険メインの接骨院から転職してきた方は、自費で施術をするということに抵抗を持ちがちですので、そこを突破することも大事になってきます。

独立の場合

正直この柔道整復師という資格は、独立しなければあまりおいしい思いはできません。もし今あなたが、年収の問題にぶつかっているのであれば、独立することを考えて行動してください。柔道整復師という仕事は患者さんを元気にする素敵な仕事ですが、当たれば今までの人生から一発逆転できる仕事でもあります。だからこそ独立の場合はうまくいけば年収1000万も夢ではないのです。

ただし、うまくいけばです。今はコンビニよりも接骨院が多い時代ですし、あなたが出店したいと考えている地域には少なくても2~3店舗は接骨院があるはずです。そんな競争社会を生き抜いていく必要があります。

そのため、保険メインや保険+自費(保険のついでに自費ぐらいな院)の場合は一度自費メインの接骨院に勤めてみることをおすすめします。なぜかというと、自費メインの接骨院では自費施術を売るノウハウや施術技術があるからです。

今のご時世保険だけや保険とちょっとだけ自費という形でオープンしてもなかなか厳しいのが現実です。そこで、周りの接骨院と戦える武器として、自費施術を手にした方が良いと考えています。

独立してから学ぶことももちろんできますが、学んでいる時間にも家賃や光熱費人件費などコストはかかり続けていきますし、あなたが稼働しないことで売り上げが生まれなくなってしまいます。それであれば、先に自費メインの接骨院でお金をもらいながらノウハウを学んだほうが確実に良いです。

『やめる前提で働くのはちょっと気が引ける…』という方はその考えを捨ててください。会社はあなたにどれだけ良くしてくれて、良い言葉をかけてくれても一番大事なのは会社です。あなたではないのです。良くしてくれるのは辞めないようにしているだけで、そのほうが会社の利益につながるからです。だからこそ、独立するという覚悟があるのであれば、会社を利用して自分の利益につなげてください。お互い利用しあっているのが会社に勤めるということですので、お気になさらず。

まとめ

タイプによってばらつきがある

接骨院には保険型、保険+自費型、自費型の3タイプがありそれぞれ年収も大きく違ってきます。

柔道整復師の平均年収

柔道整復師の年収は約280万~400万

3タイプ別にみると、

タイプ別1年目の場合

保険型 平均年収 190万(給料15~18万)

保険+自費型 平均年収230万(給料18~20万)

自費型 平均年収264万(給料20~24万)

役職・勤務年数別の平均年収

保険型

1年目  平均年収190万(約15~18万)

2年目~ 平均年収230万(約16~22万)

保険+自費型

1年目   平均年収230万(約18~20万)

2年目~  平均年収260万(約18~25万)

院長    平均年収380万(約28~35万)

自費型

1年目   平均年収260万(約20~24万)

2年目~  平均年収290万(約20~28万)

院長    平均年収390万(約30~35万)

管理職   平均年収450万(約35~40万)

これらはあくまで一例です。実際に働く場所によっては大きく違う可能性もありますので参考程度にご覧ください。

年収を上げるには

転職か独立の2択しかない。

転職の場合は、多店舗展開している接骨院がおすすめ。

独立の場合は、うまくいけば大きく稼げる可能性もある。

餅雄

いかがだったでしょうか。
かなり踏み込んだ内容になっておりますが、結構リアルな数字だと思います。
柔道整復師は独立してなんぼですので、リスクはありますがチャレンジしてみたいという方はぜひ頑張ってみてくださいね。角餅雄でした。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次