【経験者が教える】柔道整復師の転職方法【フローチャート付き】

餅雄

皆さんこんにちは角餅雄です。
今回は、転職を考えている柔道整復師に向けての記事です。

こんなお悩みがありませんか?

今の接骨院だと給料が安い

残業が多いし労働時間が長い

今後もこの仕事を続けようか迷っている

そんなことにお悩みのあなたへ、別の整骨院への転職や別業界への転職などを、実体験をもとにお話ししていこうと思います。

餅雄

この記事を書いている角餅雄は、
会社員(営業職)→柔道整復師の専門学校→整骨院グループ→某メーカー広報→独立という別業界から柔整になり、さらに別業界に就職し独立するというあまり周りにはいないタイプの経験をしてきておりますので、今の会社への不満はとてもよくわかります。

正直今の職場にとどまることが正義でもなければ、転職することが正義でもありません。

今自分が何をしたいのか、今後どうなりたいのかが一番重要ですのでそのあたりを考えながらご覧ください!

目次

あなたは今何をすべきかフローチャートでチェック

今の自分に合っているのはいったいどの選択肢なのかわからないという方も多くいらっしゃると思います。人生の分岐点ですので当然のことですね。そこで簡易的ではありますが、フローチャートを作成しましたので是非お試しください!

各タイプのメリット・デメリット

A自費

もしあなたが保険メインの接骨院で働いている場合は、自費メインの接骨院はかなりおすすめです。
理由としては、今後保険の締め付けがよりきつくなり、保険診療のみで生きていくことは正直不可能だと考えているからです。

そのため今後は多くの接骨院が自費中心となる可能性が高いのです。その証拠に自費メインの接骨院は店舗数を伸ばし規模を拡大しています。現在多く出されている求人はこの自費メインの接骨院となっています。それだけお金があるってことですね。

メリット

・自費での施術方法や売り方を学べる

これは独立を考えている先生ならマジで知っておいた方がいいです。
なぜかというと、保険の施術と違い、自費施術は金額が10倍くらい上がります。保険メインの接骨院出身の先生を部下に持ったこともありますが、金額へのブロックはかなり強い傾向があります。こんなにもらっていいのか?といった具合です。

ですが、このブロックを取っ払わないと、今後接骨院で仕事をして生きていくことは難しいです。そのため、自費メインの接骨院で勤務し、金額へのブロックを取り除き自費施術の売り方を学んでおくことはかなり重要なメリットだと考えています。

・給料が上がりやすい

保険中心の接骨院よりお給料が高いのはなんとなくわかると思いますが、保険と自費を半々くらいの接骨院は正直お給料が頭打ちになる可能性が高いです。

理由として、保険+自費の接骨院では多店舗展開を行っているところはそこまで多くないからです。
感覚として企業ではなく個人事業主の延長という感じです。

逆に自費メインで多店舗展開を行っている接骨院は企業として店舗を拡大しているので、院長になれるチャンスやその上のMGや幹部になれる可能性もあります。当然ですが役職が上がれば給料は上がりますので、給料が上がりやすいと言えるでしょう。

・労働時間や休日が一般企業に近づいている

まだまだ一般企業ほどではありませんが、完全週休2日お休みを取れるところが増えています。
また、労働時間も1時間休憩で8時間労働(前後に30~1時間残業)という所も増えてきています。

というかそもそも今までが異常なのです。私も一般企業を2回経験しているので思いますが、接骨院業界は異常です。人を笑顔にする素敵な仕事なのに労働条件や給料、福利厚生が終わっています。だからこそそういったところはどんどん淘汰されていくべきだと私はおもっています。

・福利厚生が充実しているところが多い

社会保険に加入できるところがほとんどです!

これ、他業種の人に言うとドン引きされるポイントなのですが、かなりの確率で社保がない接骨院がほとんどです。他業種の人にこの話をすると『え?社会保険無いの!?』と驚かれます。これは本当に異常です。

よく、「社保にすると保険料が高くなるんじゃ…」という方がいますが、将来の補償を先払いしているだけなので、こういった方は退職後に地獄を見ます。

・研修が充実しているところが多い

経験が長いから研修は別にいらないという方もいるかもしれませんが、研修の意義は初回対応などの患者さん対応にあります。今までと患者さんからもらう金額も変わりますし、客層も違います。そこで、初回対応等の売り方も研修で教えてもらえることがとても重要です。お給料を貰いつつ勉強できるなら正直言うことはないと思います。

デメリット

・実力社会

自費メインの接骨院では売り上げがそのまま実力になります。これが保険メインでやってきた先生には少しハードルが高く感じるポイントだと思います。売り上げを上げることが直接お給料に反映されることも多く、出世するかどうかもここが大事です。

ですが、売り上げがうまく出せない時期があったからといってもクビになるということはあまり考えにくいのでそこまで心配することはないと思います。

矛盾をはらんでいる

先ほどの実力主義と重なるのですが、売り上げを上げていくにはより多くの患者さんを施術する必要があります。ですが、接骨院業界は競合が多いので新規の患者さんをガンガン呼ぶというのは結構難しいです。特に1院に4~6人施術者がいる院なら一人あたりに回ってくる新規の数などたかが知れています。

そのため、売り上げを上げるには今来ている患者さんにより多く来てもらうリピートがめっちゃ大事になります。ですが、私たちは患者さんの症状を良くしていく職業です。長期で通うということはイコール良くなっていないということになりかねません。

ここが自費メインの接骨院が常に抱えている矛盾です。これを乗り越える方法もありますが、長くなるので別記事にします。

柔道整復師の資格が必要かわからない

自費メインの接骨院では正直保険を使う機会はほぼありません

使う場合はぎっくり腰などの急性腰痛や寝違えなどになります。まれに捻挫なども来ますが9割以上は自費だと考えてください。そのため巷の整体院と区別がつきづらくなり、柔道整復師という資格がただの箔付けになってしまうこともあります。

ですが、柔道整復師であれば交通事故の治療も行えるので完全に無駄ではありません。

B独立

独立するというのもおすすめです。ただしすべて自分でやらなくてはいけませんし、お金もかかります。正直ハイリスクハイリターンの選択肢ですので、しっかり下調べをしたうえで開業しましょう。

メリット

自分の思うように仕事ができる

自分でお休みも決められますし、働く時間だって自分で決められます。どの技術を使うかも自由ですし誰かのいうことを聞く必要もありません。私も独立して気が付きましたが、本当に自由です。縛られる生活が性に合わない方にはもってこいの選択肢です。

人間関係の悩みはない

自分一人の場合は人間関係の悩みは皆無です。私も雇われ院長時代には人間関係にめっちゃ苦労し悩みました。そのせいで仕事を辞めたいと思ったことさえあります。そのため人間関係が嫌という方にはオススメです。

ただ、人を雇う場合はこのメリットは消滅しますので、あくまで一人でやる場合のみです。

売り上げが上がれば今まで以上のお金が手に入る

売り上げさえ立てば今までの給料の何倍も稼ぐことができます。これが独立の一番大きなメリットかもしれませんね。個人事業主であれば、売り上げから、家賃や光熱費費等の諸経費を差っ引いた分が利益となりますので、いかに売り上げを上げて諸経費を抑えるかが肝になります。

デメリット

廃業するリスクがある

常にお金のことを考える必要があります。あたりまえですが患者さんが呼べなければ給料は0です。なんだったら売り上げより経費が上回ったらマイナスにもなります。

自己資金をすべて開業資金にすべてにつぎ込まず、無給でも生き延びられるように自己資金を確保しておきましょう。

努力できない人には不可能

人任せな人には独立は無理です。独立するということは自分以外の同業者は全員敵です。そんな同業者たちも日々努力してきますので、自分で努力する、自分で解決するという感覚がない人には独立はできません。

・自己管理できない人には難しい

一人の場合は自分が休んだら給料は入ってきません。そのため自己管理がすごく重要です。遅刻や寝坊もこれに当たります。誰にも注意されることはありませんが、誰にもお金をもらえません。

Cそのまま

フローチャートでは特に不満がない場合はこれになります。
正直そんな人はこの記事自体読まないと思いますので軽くお話ししていきます。

メリット

・変化がそこまでない環境で腰を据えて働ける

これが唯一無二のメリットです。今の日々がずっと続けば腰を据えて働けるのでストレスは低そうです。

デメリット

・保険メインなどの場合は今後厳しい可能性がある

地元でケガといえばあの接骨院となっていれ別ですが、そうでない場合は正直厳しい現実が待っている可能性阿高いです。雇われているのであれば、なおさら働けなくなる日が来ることもありますので、先に自己防衛として別の手を考えておくことをおすすめします。

D異業種へ

もう柔道整復師は無理!となっている方がこれに当てはまります。資格を使って介護施設や医療系の企業に勤める場合や、今までの経歴を一回捨てて全く違う業種にチャレンジする場合に分かれます。

餅雄

角餅雄の場合は院長時代に集客関連を担当していたため、
HP制作やAdobe illustratorやPhotoshopを使うスキルを身につけていました。結果としてメーカーに広報という形で転職することができました。

異業種へ転職する場合は、正直年齢が重視されます。一般企業ですと30代中盤ぐらいが転職の限界年齢と言われています。

メリット

福利厚生や労働時間に関してはほぼ解決できる

普通の企業に勤めると、当然ですが1日8時間勤務(残業がある場合は残業代が出ます)ですし、社会保険にも加入できます。接骨院の労働環境を脱することができるのは1番のメリットだと考えられます。

医療系の一般企業に転職できる可能性がある

確率は正直低いかもしれませんが、医療系の一般企業に転職できる可能性も十分に秘めております。
この道を目指す場合は転職サイトなどに登録の上、転職エージェントなども利用しながら新たな道を探していきましょう

デメリット

収入が増えるかは難しいところ

今の仕事が嫌で別の業種を目指す場合は、収入が上がるかどうかはかなり難しいです。理由としては、接骨院業界は特殊な環境なので、その時の経験などを加味してもらえないことも十分に考えられます。そのため収入をアップさせる転職というよりも、再スタートという意味合いのほうが強いと考えられます。

人がやりたがらない仕事につかなくてはいけない可能性がある

新しい再スタートなので、自分が希望する仕事につけるかはわかりません。そのため人があまりやりたがらない仕事をすることになるかもしれません。

まとめ

あなたは今何をすべきかフローチャートでチェック

絶対に正しいという訳ではありませんので、参考程度にお試しください。

各タイプのメリット・デメリット

A自費

業界を変えようという意思があるところが多いので、福利厚生やお給料などは大分改善されていますし、今後独立する場合は一度勉強もかねて働いてみることをおすすめします。

B独立

独立する場合は絶対に勢いでしてはいけません。下調べを徹底したうえで、きちんとお金をためて、どうすれば患者さんを呼べるのかを考えた上で独立しましょう。準備をしていないとただのギャンブルになります。

Cそのまま

今に満足している場合はそのままという選択肢もありだと思います。

D異業種へ

企業によっては転職できる年齢も限られているので、決断は早めにした方が良いです。異業種転職を目指す場合も下調べはめっちゃ大事なのでしっかり調べてから行いましょう。

餅雄

いかがだったでしょうか。
今回は柔道整復師の先生が転職する場合のパターンについてお話ししました。自費中心の接骨院や異業種転職についてはもう少し深堀した記事を書こうと思いますので、お楽しみに。それでは、角餅雄でした。

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