「保育士を目指して勉強をしているけど、保育園の保育士の仕事って具体的にどんな仕事をしているの?」
「保育士試験に合格し資格を取得したが、実際に現場を見たことがないので保育士の一日の流れを知りたい」
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・保育士の勤務体系
・保育士の仕事内容
・保育士の一日の流れ
本記事を書いている餅子は保育園に10年以上勤務。複数の保育園で勤務経験あり。
この記事を読むことで、保育士の仕事内容や一日の流れが具体的にわかるようになりますよ。
5分程度で読めるので、保育園の保育士の仕事内容を知りたい方は、最後まで読んでみてください。
1:保育士の勤務体系
この記事では保育園の保育士の勤務体系を紹介していきます。
正社員の場合
早番(朝一番に来て園を開ける準備)、中番、遅番(最後に園を閉める作業)と他にも様々な番がありシフト制になります。そのため勤務時間が日によって違います。園によっては遅番専任の正社員がいるところも。シフトの番も園によって多いところや少ないところがあるので、面接の際は確認することをおすすめします。
土曜日も交代で勤務となり土曜日出勤した分は別の日に振替でお休みになります。
非常勤の場合
正社員と同様にシフト制の場合と時間固定の場合があります。
パートの場合
時間固定となります。
2:保育士の仕事内容
①こども
健康状態をチェックしながら生活全般のお世話をしたり、遊びや生活・様々な体験を通してこども達の心身の発達をサポートし、こども達が安全・安心して過ごせるようにしています。
具体的には、登園時に顔、体、表情などをみながら健康状態をチェック。保護者にもこどもの状態を確認しながら、健康状態に合わせた保育を行い、様子をみながら異変を見逃さないようにしています。
遊び面では、年齢に合わせた全身を使った遊びや手先を使った遊び等で楽しみながら体をたくさん動かしていきます。また、ルールのある遊びを保育士や友達と一緒に楽しむことで社会性も育みます。
友達との関わりは2歳児クラスから少しずつ出てきて、友達との関わりの中で学ぶこともたくさんあるので、年齢に合わせて友達と一緒に楽しめるルールのある集団遊びやグループ活動等を取り入れていくことが重要。
絵本の読み聞かせや音楽遊び、○○ごっこなどの表現遊び、制作、自然に触れる遊びなどでは、豊かな感性や創造性、言語面を育みます。特におままごとや絵本の再現などのごっこ遊びが大好きな子は多いです。
生活面では、年齢に合わせた生活習慣(着る、脱ぐ、食べる、トイレなど)をみにつけていけるように援助します。様々なこどもがいるので、援助方法もその子にあったものを試行錯誤していかなければいけません。
こども達が安全に過ごすために、危険なところはないかチェックしお部屋や園庭・遊具・おもちゃ等を整備・消毒したり、全員いるか人数は必ず都度チェックしたり、園外に出るときは周囲を警戒しつつ(車や自転車が来ていないかなど)保育しています。
こども達が安心して過ごすためには、こどもの気持ちに寄り添い、一人ひとりと信頼関係を築くことがとても大切です。自分を受け入れてくれる存在、心のよりどころとなる存在になることによって、自分を認めて大切にしてくれる安心感が生まれます。
乳児クラス(0~2歳児)と幼児クラス(3~5歳児)では、こどもとの関わり方が変わってくるので詳しくは別の記事で。
②保護者
連絡帳の記入や送り迎えの時にこどもの園での様子を伝えて保護者の方とコミュニケーションをとりつつ、情報を共有して一緒に子育てを行っていくサポートをしていきます。
日々頑張っている保護者の気持ちに寄り添い共感しつつ、こどものかわいかったエピソード・頑張っている姿・成長している姿など伝えコミュニケーションをとることが信頼関係につながっていきます。
コミュニケーションをとる際は、いそいでいる様子の時は短めにし、その分連絡帳にわかりやすく記入するか、時間が大丈夫そうな時にお話しすることを気を付けたいですね。
保護者の相談や要望も最後までよく話を聞いて、気持ちに寄り添いつつ誠実な対応をしていきましょう。自分では難しそうだと感じたら、そのままにせず、必ず他の保育士や園長に相談をしてお返事をします。
③事務
全体・個人毎の保育計画(年、月、週、日)、個人毎の児童票、日誌やお便り、健康記録、行事計画、制作準備、連絡帳の記入、保護者向けの今日どんな活動をしたかボードに書いたり、アプリを導入しているところは配信するなどの事務仕事があります。
年長クラスの担任になると保育所児童保育要録も年明けに提出しなければいけません。
④掃除
こども達が清潔で衛生的な環境で過ごすためには、お掃除がとても大事です。各部屋やトイレ、園庭、園周辺等の清掃、おもちゃの消毒・洗濯を行います。
用務員さんがいる保育園だと廊下やホールなど共有スペースをお掃除してもらえるのですが、いない保育園は分担して保育士が行います。
⑤行事
七夕やひな祭りなど様々な行事があり、担当になるとその行事の企画案を作成し、会議で話し合い意見を取り入れ修正しつつ行っていき、最後は反省会を行い来年度につなげます。
運動会などの大きな行事になるほど、綿密な話し合いや各係の進行具合の確認とフォロー、保育園全体の連携が重要となってきます。
⑥その他
どの職場でも大事な報告・連絡・相談は最重要事項です!!こどものこと・保護者のこと・園全体のことなど毎日報告・連絡・相談はあります。同じクラスの保育士、要件によっては園長、全体へ必ずしましょう。
非常勤やパートの仕事内容は保育園によって違うので面接の際に必ず確認するようにしましょう。(園によっては正社員と同じ仕事量のところもあります・・・)
3:保育士の一日の流れ
朝
登園してきた子を笑顔と挨拶で受け入れ、顔色や表情などで健康状態をチェックしていきます。保護者にも健康状態を確認しつつ、健康状態に合わせた保育を行い、様子を見ながら異変を見逃さないようにしています。
しばらく遊んだら水分補給を行い、朝の活動に移っていきます。保育園によって行うことは違うのですが、朝の体操をしたり、歌を歌ったり、名前を呼んで出席確認したり、今日の予定をお話ししたり、絵本の読み聞かせをしたり、手遊びをしたりなどします。
その後は、散歩に出掛けたり、園庭で遊んだり、制作、音楽活動、サーキット遊び、集団遊びなど各年齢に合わせた保育をこども達が楽しみながら活動できるように考え行っていきます。
昼
給食の時間です。0歳児なら大人が介助しながら、5歳児なら当番活動で配膳をするのを見守りフォローしながらなど各年齢に合わせた援助を行いながら、楽しい雰囲気の中で食事を楽しめるように心掛けていきます。食物アレルギーの子の給食は除去食になり、調理室と保育士、保育士同士と複数回のチェックが入り、アレルギー事故を防ぎます。
給食後はお昼寝の準備(パジャマや午後用の服に着替える、トイレに行くなど)をしてから、少し遊んだり、絵本のよみきかせを行い、お昼寝になります。寝かしつけた後はお昼寝中に上記の掃除や事務を進めていったり、乳児クラス(0・1・2歳児)だと入れ間違いがないか荷物のチェックを行ったりなどします。
夕方
起床後は、着替えや布団の片付けの援助を行い、おやつの時間です。おやつを食べた後は、掃除を行い、帰りの会になります。帰る準備をしたり、歌を歌ったり、次の日の予定を話したり、絵本の読み聞かせをしたりなどします。
そして、順次お迎えが来るので、保護者にこどもの一日の様子(こどものかわいかったエピソード・頑張っている姿・成長している姿など)、けがをした時は必ず伝え(いつ、どこで、なにをしていて、処置、けがの後の様子など)、相談・要望に対してのお返事を話したりします。
4:まとめ
今回は保育園の保育士の仕事内容と一日の流れを具体的に解説してきました。要点をまとめます。
保育士の勤務体系
・正社員の場合は、様々な時間のシフト制。園によっては遅番専任の正社員がいるところもある。土曜日も交代で勤務となり土曜日出勤した分は別の日に振替でお休みになる。
・非常勤の場合は、正社員と同様にシフト制の場合と時間固定の場合がある。
・パートの場合は、時間固定。
保育士の仕事内容
①こども
・健康状態をチェックしながら生活全般のお世話をしたり、遊びや生活・様々な体験を通してこども達の心身の発達をサポートし、こども達が安全・安心して過ごせるようにしている。こどもの気持ちに寄り添い一人ひとりと信頼関係を築くのが大切。
②保護者
・連絡帳の記入や送り迎えの時にこどもの園での様子を伝えて保護者の方とコミュニケーションをとりつつ、情報を共有して一緒に子育てを行っていくサポートをしていく。
・日々頑張っている保護者の気持ちに寄り添い共感しつつ、こどものかわいかったエピソード・頑張っている姿・成長している姿など伝えコミュニケーションをとることが信頼関係につながる。
③事務
・全体・個人毎の保育計画(年、月、週、日)、個人毎の児童票、日誌やお便り、健康記録、行事計画、制作準備、連絡帳の記入、保護者向けの今日どんな活動をしたかボードに書いたり、アプリを導入しているところは配信するなどの事務仕事がある。
④掃除
・こども達が清潔で衛生的な環境で過ごすためには、お掃除がとても大事で、各部屋やトイレ、園庭、園周辺等の清掃、おもちゃの消毒・洗濯を行う。
⑤行事
・様々な行事があり、担当になるとその行事の企画案を作成し、会議で話し合い意見を取り入れ修正しつつ行っていき、最後は反省会を行い来年度につなげる。大きな行事になるほど、綿密な話し合いや各係の進行具合の確認とフォロー、保育園全体の連携が重要。
⑥その他
・どの職場でも大事な報告・連絡・相談は最重要事項!!こどものこと・保護者のこと・園全体のことなど毎日報告・連絡・相談はある。同じクラスの保育士、要件によっては園長、全体へ必ずしましょう。
保育士の一日の流れ
朝
・登園してきた子を笑顔と挨拶で受け入れ、顔色や表情などで健康状態をチェックする。保護者にも健康状態を確認しつつ、健康状態に合わせた保育を行い、様子を見ながら異変を見逃さないようにする。
・しばらく遊んだら水分補給を行い、朝の活動に移る。朝の体操、歌を歌うなど朝の会をした後、散歩に出掛けたり、制作、など各年齢に合わせた保育をこども達が楽しみながら活動できるように考え行っていく。
昼
・給食の時間は0歳児なら大人が介助しながらなど各年齢に合わせた援助を行い、楽しい雰囲気の中で食事を楽しめるように心掛ける。食物アレルギーの子の給食は除去食になり、調理室と保育士、保育士同士と複数回のチェックが入り、アレルギー事故を防ぐ。
・給食後はお昼寝の準備(パジャマや午後用の服に着替える、トイレに行くなど)をしてから、少し遊んだり、絵本のよみきかせを行い、お昼寝。寝かしつけた後はお昼寝中に上記の掃除や事務を進めていったりする。
夕方
・起床後は、着替えや布団の片付けの援助を行い、おやつの時間。おやつを食べた後は、掃除を行い、帰りの会になり帰る準備をしたり、歌を歌う、次の日の予定を話す、絵本の読み聞かせをしたりなど行う。
・順次お迎えが来るので、保護者にこどもの一日の様子(こどものかわいかったエピソード・頑張っている姿・成長している姿など)、けがをした時は必ず伝え(いつ、どこで、なにをしていて、処置、けがの後の様子など)、相談・要望に対してのお返事を話す。
保育園によって、シフトの番の多さや、非常勤・パートの仕事内容が変わってくるので、面接の際は必ず確認することが大切です。
報告・連絡・相談は最重要事項なので必ずしましょう!!
より細かい内容は別記事で作成したいと思いますので、そちらをご覧ください。ここまでご覧いただきありがとうございました!!
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