皆さんこんにちは角餅雄です。
今回は柔道整復師に興味はあるけど、
どんなことを勉強するんだろう?
難しくないのかな?
柔道ってないといけないのかな?
などなど、そんな疑問を解決するべくお話ししていきます
この記事を読むと、
・どうやって柔道整復師になるのか
・柔道整復師になるためにどんなことを学ぶのか
・国家試験の合格率や難易度はどんなものなのか
これらを知ることができます!
この記事を書いている角餅雄は、
建材卸会社の営業職→柔道整復師の専門学校→整骨院グループ→某メーカー広報→独立という、全くの未経験から専門学校に通い資格を取得しております。
学校に通い始める前は『会社勤め辛い…なんか独立できるらしいから接骨院の先生になろうかな?』ぐらいの甘い考えでこの道に進んでおりました…
そんな私でも国家試験を合格できましたので、実体験も踏まえてお話ししていきます!
柔道整復師はどんな資格?どうやってなるの?
どんな資格?
まず初めに柔道整復師とはどんな資格なのかを話していきましょう。
柔道整復師とは、外傷を治す医療系の国家資格です。
外傷を治すと言ってもそもそも体の構造や機能を知らなくてはいけませんし、どんな外傷があってどうやって治すのか知らなくてはいけません。加えて法律やリハビリテーションに関しても学ぶ必要があります。
どうやってなるの?
柔道整復師の資格を取る場合は、専門学校(3年)か大学(4年)に通う必要があります。
その後、柔道や固定方などの実技試験に合格したうえで、年に1度開催される柔道整復師国家試験に合格すると晴れて柔道整復師になることができます。
そのため、ただ学校に通っただけでは資格を取ることはできません。
柔道整復師の学校ではどんな科目を学ぶの?
柔道整復師になるために必要な科目は以下の通りです。
解剖学
生理学
運動学
病理学概論
衛生学・公衆衛生学
一般臨床医学
外科学概論
整形外科学
リハビリテーション医学
柔道整復理論
関係法規
柔道
改めてみるとめっちゃ多いですね…
ですがそれぞれ何を学ぶかを知っていればそこまで怖くないので簡単に説明していきます。
解剖学
解剖学は実際に解剖をするわけではなく、人体の構造を学ぶ科目です。
初めに、人体の骨の種類や筋肉の種類、臓器の種類等、どこに何があるのかを学んでいきます。正直これを知っていないとほかの分野は理解できなくなります。暗記が多いですが、自分の体にもあるものなのでイメージはしやすいと思います。
ちなみに人体解剖をすることはありませんが、人体解剖実習といって解剖された人体を見に行く実習はありました!自分でも解剖をしてより人体への知識を深めたい!という方は、海外の研究機関などで行うこともできますので、詳しくは調べてみてください。
生理学
生理学は人体の機能を学ぶ科目です。
機能と言うとわかりにくいと思いますが、例えば体に流れている血液にはこんな役割があるとか、胃にはこんな機能があるなどです。はじめはめっちゃ取っ付きづらい科目で、苦手という人も多いです。暗記するというよりも理解する科目といえます。
運動学
運動学を簡単に言い換えると体を動かすメカニズムを学ぶ科目です。ただ体を動かすだけでも、テコを使って関節を動かしていたり、反射を使っていたりなど様々です。ほぼ物理のような感じですが、理屈を理解してしまえばそこまで難しくはない印象です。
病理学概論
病理学は簡単に言うと何で病気になるのかを学ぶ科目です。概論なのでそこまで細かくはありませんが、いざ現場に出たときに役に立つこともあります。
衛生学・公衆衛生学
公衆衛生学は感染病や健康指標など普段生活しているうえでも大事な衛生について学ぶ科目です。社会と理科の授業を足して2で割った感じです。
一般臨床医学
一般臨床学は病気について知る科目です。世の中にはたくさんの病気があります。その病気に対して知っておくことも柔道整復師をしていく中で大事なことです。内科疾患を併せ持っている患者さんもたくさんおられますので、最低限知っておいたほうが良いです。
外科学概論
外科学概論は外科的な外傷を知る科目です。実際に対応することは無い大きなけが(やけどや開放性骨折など)について学び、いざという時の知識を学びます。こちらも概論なので広く浅く学ぶイメージです。
整形外科学
整形外科的な骨や神経などの損傷や病気を学ぶ科目ます。本当に基礎的な内容ですが、実際の現場でも活用する場面が出てくることもあります。
ちなみに、上記の病理学、一般臨床、外科学概論、整形外科学などはお医者さんが先生として教えてくれる場合が多いです。国試の内容と授業内容が度々乖離することもありますが、それはそれで面白いので良いです!
リハビリテーション医学
リハビリテーションについて学ぶ科目です。純粋な運動療法だけでなく、疾患や脳出血などによる麻痺などに関しても学んでいきます。完全に理学療法士(PT)の領域ですので、参考程度に知っておきましょう。
柔道整復理論
我々柔道整復師が外傷の療養で使う柔道整復の理論を学ぶ科目です。骨折、脱臼、打撲、挫傷、捻挫という私たちが行える外傷に対しての療法を座学と実技で学んでいきます。
この科目では実際の包帯の巻き方、ギプスや副子の作り方なども実技として行うので、ものすごく勉強にもなりますし、楽しいです。そして実技試験もこの科目と柔道から出題されますのでしっかり頭に入れておく必要があります。
関係法規
柔道整復師法という法律について学ぶ科目です。整骨院の施術室のサイズや設備に関してもこの柔道整復師法で決められていたりします。独立するときに教科書を見返すことになると思うので、しっかり学んでおきましょう。
柔道
やはり資格名が柔道整復師なので柔道の授業はあります。私は専門学校に行くまで柔道をしたことがなかったのですが、何とか単位を取ることができました。専門の場合は柔道経験者が一定数いるので、実技試験の際には有段者の方と組むことをおすすめします。私はこれで何とか試験をパスすることができました…
といった感じでおそらく今まで生きてきた中でふれあってこなかった科目がたくさん出てきます。そうなんです。柔道整復師を取得するには色々なジャンルを勉強する必要があるんです。
Googleの検索で柔道整復師と打つと、【柔道整復師 頭悪い】と予測変換で出てきますが、本当に頭が悪かったらこの科目数を国家試験でパスすることは難しいと思います。
国家試験は難しいの?
国家試験は正直ちゃんと勉強してないと厳しいです。
ですが、逆をいえば勉強さえちゃんとしていれば何とかなると考えています。
合格率に関しては、直近10年で約65%程度となっていることからも、難易度はうかがい知れると思います。
ちなみに角餅雄は歴代で最も低い合格率の年に取得しております。
この年は問題の出題傾向が過去のものとまったく違い、必死に解いていた過去問が役に立たず、過去問を破り捨てたくなる内容でした。
問題用紙を開いたときに頭を抱えたのを覚えております…
もう少し国家試験についてお話しすると、
国家試験には必修問題と通常問題(各科目の問題)があります。
このうち必修問題は50問中80%以上、通常問題は200問中60%以上正解すると国家試験に合格することができます。
例えば通常問題が満点でも必修問題が8割を超えなければ合格することはできません。
ですが、そこまで悲観する必要はなく、必修問題は基礎的な問題がほとんどなのできちんと勉強しておけば大丈夫です。
残りの通常問題も上記の科目から出題されますが、6割取ればいいので、一番多く出題される柔道整復理論と解剖学、生理学を中心に、勉強を進めて、他の教科もある程度わかるぐらいに持っていけばだ丈夫です。
私も社会人を経て取得しておりますので、かなり勉強というものからブランクがありました。ですが、きちんと勉強し過去問を3周ぐらいすれば何とか取得することはできます。
まとめ
柔道整復師はどんな資格?どうやってなるの?
柔道整復師は医療系の国家資格で、専門(3年)または大学(4年)を卒業し、国家試験に合格するとなることができる。
柔道整復師の学校ではどんな科目を学ぶの?
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、
整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、関係法規、柔道
人体の仕組みや怪我、病気、その治し方や法律を学びます。
国家試験は難しいの?
合格率は約65%
必修問題を50問中8割、通常問題を200問中6割とると合格できます。
いかがだったでしょうか?
今回は柔道整復師になるために学ぶ科目や、国家試験についてお話ししました。
確かに勉強は大変ですが、資格を取ると今まで働けなかったところで働くこともできるようになりますので、頑張っていきましょう。
角餅雄でした。
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